目次
はじめに
初めてのテントはワンポール型にしましたが、テントを探し始めた当初は、フライシートから自立し、インナーは吊り下げるタイプのドーム型テントで探していました。
自立するテントだとペグ打ちしなくてもフレームで立ち上がるし、組みあがった状態でテントの移動ができることが僕にはメリットだと感じました。
自立型テントを探している間候補に挙げたテントを紹介します。
前回同様レビューではなく良いなと思ったものですww
用語解説
ドーム型テント:生地に這わすようにポールを通し、ドームのように立ち上げるテントのこと。その形によって、かまぼこ型やトンネル型など呼び方があるものもある。フライシートにポールを通しインナーを吊り下げるタイプと、インナーにポールを通しフライシートをかぶせるタイプがある。
フライシート:設営したときに一番外側になる部分。
インナー(テント):フライシート内に設営する主に寝室部分、蚊帳。地面と接する底面は、フロアと言ったりボトムと言ったりします。
グランドシート:テント内に敷くレジャーシートのようなもの。そのテント専用のものは形がぴったり。インナーのフロアを汚れや擦れから守ったり、クッション性のあるものもある。インナーのないタイプのテントは、グランドシートがあると服や荷物が汚れない。地面が濡れているときは重宝。
ポール:テントを組み上げるための棒。ドーム型の場合ポールは必要最低限数が付属している。出入口の幕を立ち上げるためのポールは別途買い足すのが普通。
ダブルウォール:フライシートとインナーテントが別々になっているタイプ。フライで1つ、インナーで1つの2つの壁ということでダブルウォールです。特徴としては、1枚ものより結露に強い。インナーを取り外しシェルターとしての使い方ができるタイプもある。
シングルウォール:フライシートとインナーが一体になった一枚もののテント。
スカート:フライシートの裾が地面までかぶさる部分。隙間を無くせるので地面からの風の吹きこみを防止できる。スカート部分だけ巻き上げられるものもあるので暑いときは風通しを良くすることもできる。
耐水圧:生地に染み込もうとする水を抑える性能で単位はミリメートル。これが高いほど水は染み込みにくい。ちなみに一般的な傘は250mm~500mmだそうです。あ~雨降ってるなぁくらいの強さでは1500mm~2000mmあれば、生地を通過して室内まで水がしみてくることは無いそう。雨足が強ければ3000mm以上あると安心。
シームテープ:テントの縫い目に貼られていて水の侵入を防ぐ役割。生地の耐水圧が高くてもシームテープ処理が甘ければ縫い目から水は侵入してくる。
生地:ポリエステルは水に強く軽い。ナイロンは水に強くさらに軽い。両者とも火に弱く、火の粉が当たると一瞬で溶けて穴が開く。コットンは比べて火に強く丈夫だが重く耐水圧も低いので雨の日は撥水、防水処理が必要。ポリコットンはポリエステルとコットンの混合でいいとこどり。ただし耐水圧は決して高くないので撥水、防水は必要。
生地の単位:生地の説明で75Dや190Tなどと表される単位。Dはデニールで数字が大きいほど使われている糸が太い。Tはタフタで数字が大きいほど細かく編み込まれていて密度が高い。Oxはオックスフォードで、Tは一本ずつで編まれているのに対し、Oxは2本ずつで編まれているため強度や耐久性が高い。Tと同じく数字が大きいほど編み目が細かく密度が高い。
ペグ:テントを固定するための杭。付属のものでもいいが、よりしっかり打ち込むには長さが30cmあれば安心。素材もアルミよりスチールの方が強度がある。
ガイロープ:テントが風にあおられないように強く張るためのロープ。太さは4mm~5mmあれば安心。
ベンチレーター:換気口
前室:テント内で寝室になる部分のインナーに対してのスペース。テントいっぱいにインナーがあれば前室はないことになる。
1万円以内
これは安くてチープっぽいのですが、意外と評価がよさそうなテントです。
- Sutekus ソロテント
- 1人用
- 本体サイズ:W200cm×D100cm×H85cm
- 収納サイズ:40cm×10cm
- 耐水圧:?
- 重さ:920g
- 生地:180Dオックスフォード
- 本体とフロアは一体型
- Sutekus コンパクトテント
- 2人用
- 本体サイズ:W200cm×D150cm×H85cm
- 収納サイズ:40cm×12cm
- 耐水圧:?
- 重さ:1060g
- 生地:210Dオックスフォード
- 本体とフロアは一体型
選ぶとしたらソロであっても2人用の方が荷物スペースも広くなるし良さそうです。一時とりあえずこれにしようかとも思ってましたww
メーカーは違うけど同じようなテントはいくつかありました。
これはアマゾンが安いです。
これはメーカーは違いますが、見た感じ上記テントの入り口の位置が違うバージョンですね。
- メロウストア ソロテント
- 1人用
- サイズ:W200cm×D100cm×H100cm
- 収納サイズ:58cm×13cm×9cm
- 重さ:1080g
- 耐水圧:短時間の小雨対応
- 生地:本体180Dオックスフォード、フロア210Dオックスフォード
- 本体とフロアは一体型
横から入るか縦から入るか好みですね。高さはこちらの方が15cmほど高いです。
今までと形は同じですが、微妙に違います。
- アイキャンプ solo2
- 本体サイズ:W215cm×D100cm×H110cm
- 収納サイズ:45cm×15cm
- 重量:約1.6kg
- 耐水圧:本体20000mm / フロア8000mm
- 生地:本体190Dポリエステル / フロア210Dオックスフォード
- 後ろ側にも小窓があります。
外から電源コードが引ける穴があるなど細かい紹介がされています。
アマゾンが安いです。
この価格帯でフライシートから自立するタイプは、シングルウォールだけみたいですね。
他は、インナーは自立するけどフライシートは上からかぶせてからペグダウンノタイプなので、設営が面倒、必ずペグダウンが必要など、個人的にはネガティブ要素ですね。
まぁ、設営後に移動することはほとんどないと思いますが、設営方法もフライシートを立ち上げてインナーを吊り下げる方が好みだというだけです(笑)
たぶん、雨の日に濡れるのはフライシート1枚で済むというのがメリットかもしれません。
1万円台
全高が低いので設営はしやすそうです。
- ネイチャーハイク KNIGHT3
- 3人~4人用
- 本体サイズ:W370cm(寝室190cm+前室80cm+玄関100cm)×D220cm×H125cm
- インナーサイズ:W180cm×D205cm×H125cm
- 収納サイズ:56cm×25cm
- 重さ:4㎏
- 耐水圧:本体、フロア2000mm
- 生地:フライシート 190Tポリエステル+黒いゲル / インナー 190Tポリエステル+ B3通気性メッシュ / フロア150Dオックスフォード
- インナー吊り下げタイプで吊り下げたまま収納可能
- フライシート内側に「ダークルーム」を採用し、日差しを遮り室内温度の上昇を軽減
- 出入口は2ヵ所
これは寝室部分だけクロスフレームで、前室部分はかまぼこタイプです。3人~4人用ということですが、高さがないので個人的には2人で使いたいですね。
自分のテントを買った後に見つけたものですが、パッケージとしてなかなかいいですね!
- アヤマヤ ツールームテント
- 3人~4人用 かまぼこ型
- 本体サイズ:W425cm×D200cm×H130cm
- インナーサイズ:写真を見るとWが約半分でもう半分が前室
- 収納サイズ:65cm×17cm
- 重さ:3.6㎏
- 耐水圧:2500mm
- 生地:190Tポリエステル
- インナー吊り下げ式
- 出入口は2ヵ所
インナー吊り下げ式だけど、かまぼこ型なのでペグ打ちをしないと形が保てないです。
ソロで使うにはかなりでかいですが、お手頃価格でこの広さは良いですね!
アマゾンが安いです。
番外
こちらはフライシートをかぶせるタイプですが、かなり人気のあるテントですね。
- コールマン ツーリングドームST
- 1人~2人用
- 本体サイズ:W210cm×D120cm×H100cm
- 収納サイズ:54cm×23cm
- 重量:4.4kg
- 耐水圧:本体1500mm / フロア1500mm
- 生地:フライシート 75Dポリエステルタフタ(UVPRO、PU防水、シームシール)、インナー 68Dポリエステルタフタ(撥水加工)、フロア 75Dポリエステルタフタ(PU防水、シームシール)
2万円台
- ロゴス ドゥーブルXL-BJ
- 5人用
- 本体サイズ:W290cm×D440cm×H190cm
- インナーサイズ:W270cm×D270cm×H153cm
- 収納サイズ:70cm×23cm
- 耐水圧:本体1000mm
- 生地:フライシート ポリタフタ インナーシート ポリタフタ(ブリーザブル撥水加工)
- インナー吊り下げ式
- 出入口は3ヵ所
こちらは、かまぼこテントと違いフレームがクロスしていてしっかり形が維持できる仕組みになっているので、ペグダウンしなくても自立するようです。
個人的にはこういう自立の仕組みが理想です。
- ネイチャーハイク Hiby3
- 2人~3人用 20D版スカート付き
- 本体サイズ:W320cm×D183~147cm×H132cm
- インナーサイズ:W200cm×D163~130cm×120cm
- 収納サイズ:54cm×19cm
- 重さ:3.35㎏
- 耐水圧:3000mm
- 生地:20D版<フライシート>20Dシリカゲルナイロン(片面)<インナーテント>20D防水シリカゲル生地+高密度B3ナイロンガーゼ <グランドシート>150Dオックスフォード
- インナー吊り下げ式 吊り下げたまま収納可能
- スカート付き
- 出入口は2ヵ所
アマゾンが安いです。
アマゾンでは3人~4人用の40Dという一回り大きいバージョンも出ていますがスカートが付いていない、同じ20Dでもバージョンが古いなど色違いかと思えばサイズが少し小さいなどややこしいので、20Dスカート付きというタイトルであればこれと同じものだと思います。写真でも見分けがつきます。
この形のテントは、ほかのメーカーからも出ています。元祖はわかりませんが、価格とモノのバランスを考えるとネイチャーハイクが一番良さそうに思います。
ただ白以外にも渋い色があればいいんですけどねw
3万円台
- ハスキー ファイター
- 2人~3人用
- 本体サイズ:W205cm×D390cm×H120 cm
- インナーサイズ:W195cm×D210cm×H115cm
- 収納サイズ:56cm×19 cm
- 重さ:収納時4.5kg(ペグ含む)
- 耐水圧:本体7000mm フロア10000mm
- 生地:フライシート / 210Tポリエステルタフタ・PUコーティング・UVカット加工、インナーウォール / 190Tナイロン、ボトム / 190Tポリエステルリップストップ・PUコーティング
- インナー吊り下げ式 吊り下げたまま収納可能
- スカート付き
- 出入口は2ヵ所
正面の出入り口はペグダウンして幕を張る必要があるみたいですが、テントそのものは自立式です。
耐水圧が高くポールは4本ありペグは8本で接続するのでかなり雨風に強いようです。
ヨーロッパ軍とNGO団体が使っているということを聞くと耐久性の高さは折り紙付きと言ったところでしょうか。
番外
同じハスキーのテントで日本では未発売らしいテントが、自立型テントとしてサイズ的にもちょうどいいというのを見つけました。
並行輸入品でめちゃくちゃ高いのですが、ネイチャーハイクのHiby3に形が似ています。
しかしよく見ると、ポールが4本使われていて前室が広そうです。スカートがないのは少し残念ですが、メーカーに問い合わせると、日本での発売は2020年冬から2021年の春にかけての予定だそうです。
スカート付きにグレードアップしていたらちょっとほしいんですよねww
日本で発売されれば価格もファイター並みになるみたいなので今買うのは損ですね!!
おわりに
自立型のドームテントは必ずしもペグダウンを必要としません。ポールを通せば形になり、組み上がってから設営位置を決めることができます。
設営後、日差しとの位置関係を間違えたときに向きを変えたり、近くのキャンパーから室内が見えにくい向きに変えるなどの自由度があります。
そして時期によって起こる結露も、インナー吊り下げタイプなら室内への影響も最小限です。
スカート付きなら「Husky Felen」ほしいなぁwww