2019年5月15日、高野山にある宿坊のひとつの清浄心院というお寺で、大きな護摩堂が完成しました。
清浄心院の住職は、護摩行で有名な池口恵観氏で、この日落慶法要に多くの参拝客が来ていました。
護摩に入る前には、狂言師の和泉元彌さんがこの日のために作ったという演目を披露していました。
初めて狂言を生で見させてもらいましたが、伝統芸能なんだなという立ち振る舞いや声の迫力で楽しませてもらいました(*‘∀‘)
狂言が終わり、護摩の準備がされいよいよ始まります。
不動明王が鎮座する内陣でお経が始まり、しばらくすると炉から煙が立ち上ります。
すると、照明が消され炎が見え始めます。
演出~(笑)
炉が大きく、使っている護摩木も大きいので、火柱もすごい(笑)
テレビで、スポーツ選手がこの護摩行をしているところを見たことがありますが、まさか自分にこんな近くで見られる機会がやってくるとは思いませんでした(笑)
そもそも護摩とは、「供物を捧げること」「犠牲」「いけにえ」を意味するホーマというサンスクリット語を日本語に訳したもので、火を使って行う儀式のことをいいます。
ホーマ→ゴマ→護摩という感じですね。
もともとは古代インドのバラモン教の宗教儀式でしたが、大乗仏教の密教が発展していく中で取り入れられてきたものです。
このことから護摩行は密教だけに伝わっていて、日本では真言宗や天台宗などの密教系の宗派でのみ行われています。
修行としての側面も持ちながら、祈祷や参拝人の願い事を書いた札を投げ入れ祈願したり、無病息災や平和を祈ったりすることにもこの護摩は行われたりもします。
貴重な経験をさせておらいました☆