はじめに
パソコンと言えば中身は個人情報の塊みたいなものですよね。
仕事のデータからプライベートなものまで無くなってしまったら泣くに泣けません。顔面蒼白です!
そこで大事になってくるのがデータのバックアップです。
HDDやSSDにも寿命があるのでミスで消してしまわなくても、壊れて読み取りができなくなってしまうことも考えられます。
そんなときに、データのバックアップをとっていれば簡単に復元することができます。
LINEだってトーク履歴のバックアップをとりますよね?それと同じです。
今回、MiniToolという会社のバックアップツールを試してみたいと思います。
MiniTool
会社は、カナダのバンクーバーにあるようです。
データの復元、管理、バックアップのソフトを個人やビジネス向けに取り扱っています。
ソフトのダウンロード数は世界中で9千万ダウンロードに迫ります。
ShadowMaker
インストール
ホームページから無料版のダウンロードをします。下記画像からも行けます。
インストールの実行の前に、カスタムインストールから言語を「日本語」にしておきます。

日本語にし忘れてもあとから変更できます。
インストールが完了してソフトのトップに来ました。どういうことができるかは一目瞭然です。
右上の3本線の設定からも言語の設定ができます。

横のマニュアルで操作の確認ができます。
バックアップ
バックアップ実行の前に設定を見ておきます。

スケジュールは、自動でバックアップをするために条件を決められます。はじめはこの画面ではないですが、赤丸のアイコンをクリックすることで設定に移れます。この中の「イベント」は有料版でした。

スキームは、どのようにバックアップしていくかの計画になります。無料版では増分バックアップのみ選べます。

オプションはファイルサイズや圧縮率、バックアップファイルにタイトルなどのメモを残したりすることができます。

ソースとはバックアップしたいディスクやファイルのことです。このあとバックアップ先のディスクを選択します。

今すぐか後でかを選べます。

バックアップは管理画面で実行されます。

同期
同期画面はこのような感じです。

同期はバックアップと似ていますが、ソースでの変更がバックアップ先に影響するのが特徴です。
手動での同期もできるし、スケジュールで同期の頻度も設定できます。
オプションに関しては特に変更する必要はないと思います。

復元
復元を試すために、小さなデータ量のバックアップフォルダをひとつ用意しました。一番下には先
ほどバックアップしたCドライブのデータがあります。

同期ファイルはこの「フォルダを開く」から保存場所に行くことができ、そこからファイルをコピーして抜き取ることもできます。
復元作業を進めていくと、復元ターゲットを選択します。復元ターゲットの選択とは、どこに復元させるかを選べるということです。好きなディスクの好きな場所を選びます。

完了画面はこうなります。

管理
管理画面では、バックアップの実行や復元、そしてバックアップファイルに様々な変更を加えることができます。
スケジュールで設定したタイミングではなくても、ここで手動で実行することができます。

スキームやスケジュールの変更、削除、保存されている場所を確認することもできます。

バックアップファイルはイメージファイルになっているので、普通は中身を見ることはできませんが、マウントを行うことで仮想ディスクを用いて中身を確認することができます。
マウントするパーティションを選びます。

コンピューターの管理画面から見ることができますが、このようにひとつディスクも役割によって領域が分けられています。

ここでは、エクスプローラーからも確認できる領域を選択します。
マウントを完了しエクスプローラーを確認すると、WINDOWS(I)というCドライブと同じものが仮想ディスクとして現れました。

この中身はWINDOWS(C)と同じものなので、一部のファイルが欲しいだけで復元作業をするのは気が引けるという場合に、このマウントを使えば仮想ディスクの中から目的のファイルのみを抜き出すことができます。
マウントの解除は、ツールの中にあるマウントの解除からすることができます。

このツール内の機能に関しては僕にはちょっと難しいですね。
ディスククローン
ディスククローンについては主にCドライブが入っているディスクに対して使い、古くなったHDDやSSDを新しいものに交換したり、容量を増やしたいときなどに使用します。
通常のバックアップでは新しいHDDなどに復元してOSなどのソフトの再インストールが必要ですが、クローンではOSなどの再インストールの必要もなくクローンを作った直後から使い始めることができるようです。

これはディスクのクローンをつくるので記録領域などは関係なく、ディスク丸ごとの複製を作ります。

複製したいディスクを選びます。これは多くの場合Cドライブのディスクになると思います。

ターゲットディスクを選びます。

この時気を付けるのは、ターゲットディスクのデータはすべて上書きされて元のデータは無くなってしまうということです。ディスクの新調ということを考えれば普通は新品を使うと思いますが、急遽手持ちのものを使う場合このことを頭に入れておかなければなりません。

終了後は一度シャットダウンしますが、Cドライブのディスクを複製した場合、古い方は取り外すか、以降も使いたい場合はフォーマットしてまっさらにしておきましょう。
全く同じシステムデータが入ったHDDやSSDが2つあると不具合の原因になってしまいます。
専門的には、Windowsオペレーティングシステムによってどちらかがオフラインとしてマークされます。と言うらしいです。
この機能を使う場合、使用しているディスクの種類(ベーシックかダイナミック)やBMRやGPTなどの形式も気を付けておかなければならないですが、自作パソコンでもない限り、普通不具合が出たら修理に出すか新しいパソコンを買うかするので、こういったパソコンの知識に明るくない人はクローンを使う機会はないかもしれません。
僕もクローンはたぶん使うことは無いですね。明るくないのでw
使ってみて
割と直観的に使えると思います。
増分差分などの専門用語は知らないと困ってしまいますが、日常的にバックアップするうえでは便利な機能なので覚えておいて損はないと思います。
でも、そんなことを覚えなくても手動で好きな時にバックアップするだけなら迷うことなく、何をどこにバックアップするかを選ぶだけなのでとても簡単です。
あとイメージファイルをマウントすることでバックアップファイルに干渉できる機能はとてもいいと思います。
無料版でもライトユーザーならメインに使えるソフトだと思います。ヘビーユーザーでもヘビーなりの豊富な知識で上手にお得に使ってしまうかもしれませんがw