はじめに
このソフトは動画をブルーレイディスク(以下BD)に書き込んだりディスクの中身をPCに取り込んだり、その形式を変換したりもできます。
BDやDVDに記録された動画を見るためには専用の光学ドライブが必要になりますが、YouTubeなどの動画投稿サイトやパソコンに保存されている動画の視聴に慣れているとディスクの入れ替えがちょっと面倒に思ったりしますよねw
そんな時にこのLeawo Prof.Media(リーウォ プロフメディア)を使えば、動画をパソコンや外付けHDDに取り込むことができるので容量が許す限り動画などを取り込むことができます。
取り込んでおけば動画編集でお気に入りのシーンをダイジェストでまとめることもできるし、それが大事なものであれば傷がつかないように気を遣わなければなりませんが、複製しておけば元のディスクは大事に置いておいて、気兼ねなく使い倒すことができますし、ディスクのバックアップとしても活用できます。
そして変換機能を使えば、スマホなどのモバイル端末に保存し、いつでもスマホひとつで再生することができるうえ、ライブ映像を好きなシーンだけをカットして取り出しMP3などに変換すれば、サイズの小さい音楽ファイルとしていつでも聞くことができます。
HDDの容量を圧迫したくなければ、逆にBDに取り出しておくという使い方もできますね。
HDDとBDやDVDとのデータの行き来や変換など自在です!
それではいくつか機能を見ていきたいと思います。
Leawo(リーウォ)について
起業は2007年のようですね。
中国の会社で香港の北側にある深セン市というところにあります。
ソフトウェア開発を行っている会社で、日本、イギリス、ドイツ、フランス、イタリア、中国など全世界から数千万以上のユーザーを獲得しています。
ソニーやマイクロソフト、アップルなどの大手企業も顧客にいますね。
マルチメディア変換ソフト「Prof.Media」(プロフメディア)
インストール
Leawoの公式サイトからソフトをダウンロードします。
インストールはライセンスに同意するにチェックを入れると画像のようにクリックできるようになります。
インターフェイス
何ができるかは一目瞭然です。無料版で使える機能には日数制限がありますね。
上の帯の部分とメインのところは連動しています。どちらを選んでも良いようになっているのでやりたい項目を選んで実行しましょう!
このように機能ごとに購入したり、パックで購入したりできます。
サイトを覗いたときはキャンペーをしていました。
鍵マークの部分でライセンス認証ができます。ライセンスを手に入れ入力するとそのライセンスに合った項目が開放されます。
BD、DVDのコピー
赤枠の部分の追加というところで任意の項目を選択します。ここではディスクを選択したのでディスクが入っている光学ドライブを選択します。この場合は「I」ですね。
光学ドライブが2つあるのは、今使っているパソコンがDVDのみなので、以前使っていたパソコンからBD対応のドライブを取り出して使っているからです。
すると初回はリージョンコードを選んでくださいとなるので、日本が入っている「A」を選びます。
そうしたらコピーの実行画面になるのですが、各項目ごとに作業前に設定で保存先となるところを決めておくといいですね。初期設定はCドライブになっています。
書き込みエンジンとは、ディスクからコピーした動画を別の空のディスクに書き込むためのソフトのことです。
コピーに関しての保存先の選択は実際に作業を進めていくと選択できます。コピー先とはどうやって保存するかということです。フォルダでか、ISOでか、DVDなどのディスクにかを選びます。3つとも選択するとそれぞれの形式で保存され、3つのパターンができます。
メインムービーだけだとDVDメニューなどは省略されます。手持ちにいいBDのサンプルが無かったので、昔編集したDVDで作業しました。
完了です。
BDやDVDからデータの形式を変換しながら保存する
Prof.Mediaにはデータの形式を変換する機能がありますが、パソコンに保存されているデータだけではなく、ディスクから形式をMP4などに変換しながらパソコンに保存することができます。
以下のレビューでは便宜上スマホで撮った手持ちの動画ファイルを使用していますが、BDやDVDでも操作は変わらず同じように作業ができることは確認済です。
ここで字幕の有り無しなど決めます。手順はコピーの時とだいたい同じですが、赤丸のところをクリックすると動画の編集ができます。
ここで自分のお気に入りのシーンだけを取り出すといったことも可能です。始点や終点を決定するのにプラスマイナスで単位ごとに細かく時間を決められる機能はとても親切設計だと思います。
しかし欲を言えばコマ送りと戻しが欲しかったのと、プラスマイナスで動かせるのはカットするバーではなく、再生バーであればより作業がはかどるのではと思いました。時間だけでは動画のどの部分かはわかりませんからね。
左のメニューの中にはテキストを入れたり映像の一部分を切り抜いたりできるほかに3Dに変換することもできるみたいです。昔懐かし赤と緑の3Dもありましたw
実行前に出力形式を変更できます。
フォーマット別。通常はMP4で問題ないと思います。この動画はもともとMP4なので変換は必要ありませんがw
端末別。結構種類がありますが、若干古い感じがします。端末による違いはそこまで出るものなのかはわかりませんが、自分が使っている端末があればそれを選んで、なければ近そうなものを、もしくはフォーマット別のところで選べばいいと思います。
最後に保存先を決めたら作業開始です。
完了まで待ちます。
変換したいファイルはこのようにエクスプローラーからドラッグすることもできます。
ディスクに書き込む
書き込みに使うディスクを選びます。
ISOの動画ファイルを書き込む場合は、ファイルの容量に合ったディスクを使う必要があります。
MP4だと使うディスクに応じたサイズに圧縮されます。この動画ファイルの合計サイズはもともと14GBほどありますが、DVD-5は片側1層のDVD-Rなのでそれに収まるサイズになります。
BD-25は片側1層のBD-Rなのでそれに収まるサイズになります。もとのサイズより大きくなっていますが、超えなければ圧縮はされないのでこのディスクならもう少しファイルを足してもそのまま記録されますね。
右の列はDVDメニューのテンプレートです。カーソルを当てると出るマークからプレビューを見ることができます。
シーンの部分はチャプターメニューになります。ファイルが複数ある場合はここでどの動画ファイルを見るか選択できるようになります。
書き込みでもこのようにフォルダ、ISOファイル、光学ドライブを選べます。フォルダとISOファイルは保存先に指定した場所に保存されます。目的に寄りますが書き込みということなので通常はディスクだけを選べばいいと思います。
でもまずISOだけを選んでディスクを使う前にプレビューの代わりにHDDに保存して確認しても良いですね。
ディスクに書き込まれるときは、初めに設定で書き込みエンジンで指定したソフトが使用されます。
完了しました。
YouTubeのダウンロード
ここではYouTubeのダウンロードができます。
赤枠の検索窓にURLを入れると指定のページに飛べます。
ここでは普通にYouTubeを見るように操作ができます。
右端の緑の矢印をクリックすると、動画のサイズを選んでダウンロードできます。
完了しました。
ダウンロードした動画ファイルは、BDやDVDに書き込んだりMP3に変換して音楽ファイルとしてスマホなどに入れておくこともできます。
Cinaviaウォーターマークの除去
これは何のことかわからなかったのですが、Cinavia(シナビア)とはコピーガード企画の1つだそうですね。
2012年以降に生産されたブルーレイレコーダーで録画された番組は、BDやDVDにダビング後、それをHDDに戻したりすること(ムーブバック)をすることにより不具合が出たり、規格の違うレコーダーやプレイヤーで再生することができない場合があるみたいです。
Leawoのサイトで解説されています。
操作自体は今までと同じです。
コピー先、保存先を選びます。
完了です。ディスクとなっていますが、HDDに保存してある動画ファイルを使って試用しました。
無料で使えるブルーレイ再生ソフト
Leawo Blu-ray Platerはブルーレイを再生するだけなら完全無料で使えます。
インストールですぐ使えます。
古いパソコンから取り出した光学ドライブは、このようなソフトを別にインストールしないとBDを再生することができないのであると便利です。
おわりに
Leawo Prof.Mediaは、まずインターフェイスが見やすいこと、コピー、書き込み、変換、編集とそれぞれ組み合わせてしたいことができるとてもいいソフトだと思います。
作業も早いですいし、レビュー時点では特に不満なことはありませんでした。
使い方に関しても専門用語がわからないとかじゃなければ特にヘルプなどは必要じゃないくらい簡単でした。
しかし何でもできる反面、著作権保護についてはユーザー側で気を付ける必要があります。
それ以外なら自分で撮影した動画をBDやDVDに保存して持っている場合は、それを整理するためにも使えそうですし、イベント動画の配布や子供の成長を撮りまくる親の仕事にも一役買いそうですw