株投資をやっているとそのうちぶち当たるであろう差金決済について

株取引 お金
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はじめに

 

証券口座を開き投資を始めて半年以上が経ちました。

NISA口座を開き投資信託を積み立てることから始め、年明けからは株の現物取引にも取り組むようになりました。

現物取引とは、市場に出回る株をその時の価格で、なおかつ自分の持っている資金の範囲で売買をする取引のことです。

例えるなら、店(株式市場)で腕時計(株)をレジ(証券会社)に行って購入するのと同じような感覚です。ロレックスのような腕時計であれば価値が上がった時に売れば利益になるし、価値が下がってしまえば損失になります。

証券口座を開いて初めに行うことができる株取引のことです。

 

 

まずはアメリカのETFから始め、アメリカの個別株、そして日本の個別株と範囲を広げていってます。投資スタイルは中長期目線で、積極的に売り買いと言うよりは基本的には買い増し運用です。

ETFとは、マクドナルドやコカコーラ、グーグルやアマゾンというようなひとつの会社の株ではなく、いろいろな会社を数十以上にまとめた株のパック商品になります。

よくたとえられるのは、スーパーの食品コーナーから、ごはん200円、肉500円、野菜300円、調味料300円、デザート200円を買い自分で1食作るより、肉野菜弁当を600円で買う方が、素材の選別と調理はプロが行いかつその時に支払う金額を抑えられるし、なにより楽ちんだよねということです。

ETFにもいくつも種類があります。

 

 

個別株をアメリカから始めた理由は、日本株だと100株単位でしか買付できないのに対して、アメリカ株は1株から買付できるからです。いきなり10万単位で取引するのは怖かったからですね。

 

為替リスクも言われたりしていますが、2021年は年初来から上がり続けているので割と運が良かったかもしれません。

 

まぁ前置きが長くなりましたが、基本的には中長期の投資スタイルですが、慣れてくるとほかにも経験してみたくなるのが性というものです。

デイトレというものに挑戦してみたく、持っていた株が良い感じに上がっていたので、それが少し下がってきたところで売り、下がったところから少し戻してきたところでまた買いを入れました。

デイトレ(デイトレード)とは、1日のうちに何度も取引を行うことです。

 

そして目論見通り順調に上がってきたのでそこでまた売ろうとしたとき、そのときに今回のテーマである「差金決済」という単語が出てきてすぐに売ることができませんでした。

 

 

 

差金決済とは

 

差金決済とは、調べると現物の受け渡しをせずに買付代金と売却代金との差額の授受で決済する方法という説明がされています。

よくわかりませんねぇw

昔は証券という紙が発行され手元に来たそうですが、今はネットの中だけで完結してしまいますから、現物の受け渡しと言われてもピンときにくいですね。

 

 

買って売った場合

 

現物取引の場合は、1日の間にAという銘柄を買って売ったらその売却で得たお金はA銘柄に対しての買付余力に反映されません。 A以外の他の銘柄は買うことができますが、買って売ったらA銘柄と同じことになります。売買が成立しても現物が手に入るのは当日以降です。

 

例えば100万円の買付余力があり、10万円のA銘柄を買ったら残りの余力は当然90万円です。

しかしそれを10万円で売ったとしても買付余力は100万円に戻りますが、A銘柄に対しては90万円のままになります。

売買を繰り返し当初の余力である100万円をA銘柄に対して使い切るともうA銘柄を買うことはできなくなります。

 

なぜかと言うと、売却によって得たお金でその日のうちに同じ銘柄を買い付けることが差金決済という行為になってしまうからです。

 

A銘柄で続けて売買しようと思ったら、新たに証券口座に資金を投入する必要があります。

 

しかし、実際に証券口座には売買した損益分の買付余力があるわけですから、A銘柄以外であれば売買をすることができます。

 

 

 

売って買った場合

 

と、ここまでは買って売たらもう買えないという話なので、のとのちの株価が上がろうが下がろうがポジションがなければ何の影響もありません。

ここで怖いのは、前日以前から持っている株を、売って買ったらもう売れないという逆パターンも存在するということです。

 

売れない事態があるということは、その銘柄を持っている状態で株価がどんどん下がっていったとしても、それを見ていることしかできないということです。

これをどうしても売りたいというのであれば、買った時と同じ金額以上が証券口座に買付余力として入金されていなければなりません。 

持ち越した株を100万円で売却し、同じ株を100万円で買い戻したとします。しかしそれをもう一度売ろうとなった時には、証券口座にはさらに購入金額である100万円が入っていなければ売ることができないということです。

株を買ったのに、それを売るためにまた買った金額と同じだけ用意しなければならないというのは大変ですね。

 

ややこしいですが、差金決済とは買って売って買う、売って買って売るというように同一資金内では1往復できないということになります。

ざっくりいうと、買い手側に現物が渡るのは翌日からなので、現物が動いてないのにお金だけ転がすなということですねw

 

 

現物取引において差金決済は禁止行為に当たります。

ルールを知らないというのは怖いですねw

しかしながらたとえ知らなくても、差金決済を実行してしまわないように証券会社がリミッターを設けているので、禁止行為をしてしまう事態は避けることができます。

 

 

端的に言うと、差金決済が実行されようとするとエラーが出て、差金決済が行われようとしているので取引できませんという旨の警告が出ます。

 

 

差金決済の詳細については立花証券での説明が個人的にはわかりやすかったです。

 

  

 

デイトレをするには

 

 

では1日に何度も同じ銘柄を取引することはできないのかというと、もちろん方法はあります。

 

デイトレを用いて資産運用するためには「信用取引」を利用します。

 

信用取引は自分の軍資金以上の取引もできてしまうので、株で失敗して借金を背負ってしまうイメージがあるのはこの信用取引を利用することによって起こる最悪のパターンです。

信用取引をしなければもし失敗しても最悪は資金がゼロになるだけで借金になることはありません。

 

では、デイトレをすることと信用取引を利用することがどう関係するのか。

 

 

デイトレと信用取引

 

まず、現物取引は現物があって初めて取引が成立するものです。そして現物取引は証券会社が間にいるとはいえ個人間のやり取りともいえます。

 

そして信用取引は個人と証券会社とのやり取りになります。これを利用するには担保が必要になり、それを用意すればあなたを信用するので現物がなくても差金決済することを許可しますよということです。

他にも、資金の3倍ほどの取引が可能になったりできることは増えます。

 

土地を担保にお金を借りる、店の権利を担保にお金を借りるとかみたいに、担保があるなら信用しましょうということですね。

 

 

デイトレをする上で信用取引は必須です。

しかし、株を始めたばかりで色々と理解が及ばないうちに使うのは危険なので、証券口座を作ったばかりの時は信用取引をすることはできません。

証券口座を開いたあと、新たに信用取引をするための審査を受ける必要があります。

 

これは投資初心者を守るための措置ですね。

 

 

 

信用取引の申し込みをするには

 

楽天証券ではこのような手順になります。

 

信用取引の申し込みを行います。

 

流れは以下の通りです。

 

その中で取引経験なども聞かれます。

 

手続き自体はすぐに終わります。審査に合格すれば信用取引を利用することができます。

 

 

 

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おわりに

 

今回追加資金を証券口座に入れて売却した株ですが、次の日には開始から下げ続けていったので危うく出た利益が損失に変わるところでした。

その時売ろうとしたタイミングで売れていたらもっと利益が出ていたのに惜しいことをしました。

まぁ不幸中の幸いでしたが、大きな損失にならずに知れて良かったです。

 

今回のことで信用取引も利用することにしましたが、欲をかきすぎずに長期の積み立てスタイルは崩さずコツコツ続けていきます。

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