水盛器を使って地面の水平をとり、車のキャンバー角を正確に測ろう

DIY

 

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はじめに

 

ガレージや車庫は、建てる時に地面の水平を取りますが、人が体感できない範囲で水平が取れていないという可能性があることを今回の計測でわかりました。

もしかしたら経年で水平だったのが微妙にずれている恐れも無きにしも非ずです。

 

トー角はまだしも、キャンバー角は水平な地面に車を置くことが計測の条件です。

斜めのところで計測しては正しい数値を出すことができません。

 

DIYでアライメントをとる前にまず車を置く位置の水平が取れているかを確認してみましょう。

 

 

 

 

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キャンバー角の計測

 

昔買ったアライメントゲージで何もせず測ってみました。

 

EG6はキャンバー調整の機構がないため調整できるのはトー角だけですが測るだけは測りますw

 

計測結果は前後とも運転席側の方がきつくついています。

ゲージを買った当時も同じ結果でした。

 

これはゲージの長さをホイールの直径に合わせてあてがい、ゲージと足らした糸が作る三角形から角度を求めるという計測方法です。

 

助手席側運転席側
89mm83.5mm
1.43°2.15°
92.5mm89mm
0.98°1.43°

 

目盛は100mmのところでキャンバー角は0の状態。

 

100mmから数字が小さくなるほどネガキャンになり、大きくなるとポジキャンになります。 

この数値はホイールに当ててる部分からの距離になります。

 

左右で違うなぁと思いながらも調整ができないのでキャンバーはこのままです。

 

 

何年か前、調整込みで8000円という価格でアライメントを取ってくれるショップを見つけたので、自分で測るのと専用機で測るのとはどれくらい数値が違うのかと思ったので測ってもらいました。

助手席側運転席側
1.55°1.65°
1.58°1.1°

 

 

フロントに関してはほぼ対称の数値になっています。

リアはなんか逆転していますねww

 

 

自分で測った時はガレージの中でだったので床面の水平を疑っていませんでしたが、1度測ってみます。

 

 

 

 

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水盛器を作る

 

製作

水面は水底にどのような高低差があっても水平を保つという性質があります。

それを利用した計測器があるということで自作しました。

 

使ったのは

  • 100均のシェイカー
  • 10パイのホースジョイント
  • 10パイのホース 3メートル

 

シェイカーに10パイの穴を開けます。

 

ジョイントを真ん中で切ります。

 

 

内側から差し込みホットボンドで固定します。

 

 

ホースをつなげて水を入れて完成です。

 

10パイくらいであればエア抜きに気を使うこともなく普通に水が満たされます。

 

 

ふたを閉めればシェイカーの高さを超えるような高低差にしても水はこぼれないので移動に気を使いません。

 

 

 

 

フロント側を計測してみる

 

計測風景をイメージしやすいように前後に置いてみました。

 

この状態では前後の高低差がわかります。

今回は左右の水平を見たいので前左右、後左右という風に置きます。

 

 

計測方法はこんな感じで床面から水面までの高さを測ります。

 

 

結果

 

右の助手席側が92mm、左の運転席側が89mmなので左右の高低差としては助手席側の方が低いことになります。

 

イメージはこんな感じです。

低い側の方が地面から水面までの距離が長くなります。

 

水面までの距離の差は3mmですが、水位は片側1.5mmで変化させます。

なぜなら、片側で水位を下げるとその分反対側の水位が上がるからです。

92mm側の水位を1.5mm下げると89mm側が反対に1.5mm上がるので、両方90.5mmになり水平になります。

 

 

 

高さ調整による変化量

 

普通に置いた場合地面からの水面の高さはさっきより少ないおよそ90mmです。

少ないのは単純に水が減ったからですww

 

こんな感じに高低差を作った場合(実測12.4mmのOSB板ですが、反っていて1mm程度高くなっています。)

 

高くした方は83mm

 

低い方は96.5mmです。

 

片側で7mm下がり、反対側は6.5mm上がりました。

合わせて13.5mmなので、おおよそ板分の変化量ですね!

 

 

 

高さ調整とキャンバー角の変化量

 

下がっている助手席側のタイヤに板を踏ませて左右差を無くしていきます。

 

 

せっかくなので何種類かの厚みを試して変化の仕方を見ます。

  • 4mm厚のベニヤ板+塩ビ版
  • 6mm厚のMDF板
  • 12mm厚のOSB板

どれも実測です。

 

助手席側運転席側
水盛キャンバー水盛キャンバー
板無し92mm89mm89mm83.5mm
1.43°2.15°
ベニヤ板+塩ビ板4mm89.5mm88mm89.5mm85mm
1.56°1.95°
MDF板5.6mm90mm87mm91mm85mm
1.69°1.95°
OSB板12.4mm87mm86mm94mm87.5mm
1.82°1.63°

 

水盛器、キャンバーゲージとも0.5mm単位で計測しました。

左右の変化量の平均

  • 板無し 90.25mm
  • ベニヤ板 89.5mm
  • MDF版 90.25mm
  • OSB版 90.5mm

水平で約89.5mmなので0.5mm単位で計測しても結果はまぁまぁ誤差の範囲で収まっています。

 

水平になったのは2.5mmのベニヤ板と0.8mmの塩ビ板2枚ででした。

 

水位差は3mmだけど厚み4mmで水平になったのは、計算でうまくいくことばかりではないということでしょうかw

答え合わせのための実測大事です!

 

 

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おわりに

 

ガレージでもサーキット場のピットでも、水平なようで測ってみると微妙にずれています。

レースカーなどプロのアライメントセッティングにおいては、まずピットの水平を取り、車体を水平にできる場所作りからはじめるそうです。

それほどセッティングに水平な場所が必要ということです。

 

素人がそこまでの精度を求めてその微妙な変化を感じ取ることができるのかということもありますが、まぁ気分の問題です(笑)

 

 

結果を見ると、DIYでは水平をとった時とノーマルな状態とでは0.1度か0.2度くらいの差で、水平にしてもプロが計測した左右のバランスとは若干違いますね!

 

まぁあれから時間も経ってるし、ブッシュのヨレとかの原因はありそうです。

 

水平を測ること自体は難しくないので1度測ってみたらおもしろいと思います。

 

 

キャンバーも調整できるように調整式のアッパーアームを購入したので、交換したらしっかりアライメントを取りたいと思います。

構造変更が可能なタイプにしました。

 

 

高価でしたが強度は保証されているのでその点でも安心です☆

 

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